今日のテーマは赤(RED):漆はどのように作られたのか。漆と今後について。
今日のテーマは赤(RED)なので、赤にまつわるもの=「漆」がテーマ。
紅く色づいた漆の葉です。
漆の始まりは縄文時代!?なんと日本独自から始まった!?
土の中から見つかった「漆」の歴史
↑津軽塗の漆。とても素晴らしいですね。
調べてみたところ、今から遡ることなんと9000年。私たちにとって身近な漆は、縄文時代から装飾の方法として人々に使われていたそうです。
どうやら、ウルシの木は日本の他にもベトナムやタイ、朝鮮、中国などでも生息しているのですが、その木から樹液を採取して色材として使用したのは日本が初めてだとの見方が多いそうです。
出土されたのは2002年。 北海道 垣ノ島遺跡(縄文早期と後期が複合した包含層)であることが分かっているそうです。
縄文時代の出土品としては、土器の接着や装飾に使われていたり、漆を使った木製品や漆の塗られた櫛などの装身具も出土しているようで、
有名な出土品としては、島浜貝塚の赤色漆塗り櫛(縄文前期)などがあるようです。
漆が使われた出土品からは、なんと縄文人の指紋まで見つかっているようです。
ロマンを感じますね。
しかもなんと、
10年以上もかけて大切に育てられた漆の木から採取できるのは、たったの200gづつしか採れないのだとか・・・
意外と貴重な塗料なんですね。
しかし・・・問題視されている漆の衰退。
腐食してしまう中国産の漆による文化財へのダメージ・・・
京都の東本願寺で使われた中国産の漆によってこんな姿に・・・。
これは大きな問題だと思います。
理由は、漆が売れなくなったことで漆職人が減少しているからなのだそうです。
このままでは日本古来の漆がなくなってしまう!?
縄文時代から続いてきた日本古来の漆なのに・・・
もしこの日本から漆がなくなってしまったら・・・
「漆」は、別名JAPANとして呼ばれている希少な文化財です。
縄文時代から親しまれ、受け継がれてきた伝統の漆を、守ってきた職人さんたちが苦労していて、それでもいいのでしょうか?
自国の文化を大切にしたいとの思い。漆には永遠であって欲しいと思いました。
ですから、 Amazonさんで国産の漆が使われている商品を調べてみました。
山中漆器 KE04-05 欅 応量器 黒摺 φ 8.2×1.5 φ9.0×2.4 φ9.7×3.3 φ11.5×5.5 φ15.0×7.2 1 組(化粧箱)【木】【漆】国産
- 出版社/メーカー: 山中漆器
- メディア: ホーム&キッチン
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探していたら、こんなものもありました。
こちらは限定のZIPPO。ユニークですね。
こんな可愛らしい帯止めまで。
今日のテーマは赤ということで、漆についてまとめてみました。=RED
次回のテーマは青(BLUE)。